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PLLシンセサイザ発振器(3)



上のブロック図はクリッカブル・イメージ・マップになっています。
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MC14046Bによる周波数可変型PLLシンセサイザ発振器を紹介します。
上図のように3種類のICを使用してPLL発振器を作ることができます。ほとんどの機能がICに入っているので、周辺回路も少なく、作成も容易です。
周波数を変更するためにBCD(Binary Coded Decimal)スイッチを使用しています。
位相比較周波数を1KHzとしていますので、1KHzステップで出力の周波数を変化させることができます。
各ICは以下の機能を備えています。

IC名称機能説明
4060 基準周波数
発振器
インバータ回路による水晶発振器です。
今回の基準周波数は4.096MHzとしています。
基準分周器基準周波数を1/4096(1/212)して1KHzの位相比較周波数にします。
4046位相比較器 4060からの基準周波数と4522からの比較周波数を位相比較します。
差があると、差に見合う補正パルスを出力します。
VCOの発振周波数が高い場合は低くし、周波数が低い場合は高くするように制御します。
VCO 電圧制御発振器[VCO(Voltage Controlled Oscillator)]です。
位相比較器からの制御電圧により発振周波数が変化します。
4522 プログラマブル
カウンタ
VCOの出力を分周して位相比較周波数を作り出します。
分周比はBCDで指定します。
今回は3個の4522を使用し、3桁(0〜999)の分周比を指定できるようにしています。有効範囲は10〜999です。


 回路図

 パターン図

 部品実装図

 調 整

 回路説明