目次事例集車で活用する電子/電気回路


車速検出装置によるドアロック


ドアロックというのは以外に忘れるものです。ロックしなくても、よっぽどでなければドアが走行中に開いてしまうことはありません。でも、子供を乗せているときなど、子供が遊んでいてドアを開けてしまうかもしれません。
最近の車には標準で付いているのが多いと思いますが、車が走り出してある速度以上になったら自動的にドアをロックする回路を考えてみました。

ここに紹介するのは以下の条件に合った車を対象としています。
・電磁ロック機構を装備したもの
・車速検出ができるもの

実は車速検出が結構やっかいなものです。
今回紹介するものはコンピュータ制御方式を採用した車で、車速パルスが信号として出ている車(カリーナEDはそのタイプ)のものです。
以前の車ではプロペラシャフトからワイヤーをスピードメーターまで結び、シャフトと一緒に回転するワイヤーの先に接続したスピードメータの磁石を回転させてメータの針を振らせるタイプのものもあります。このようなタイプの場合、シャフトとワイヤーの間にアダプタを入れて車速検出できるものもあります。(私は使ったことはない)
車のタイプによって速度検出方法が違いますので、よく調べて下さい。

車速パルスを信号として出すタイプの原理は、車輪の回転をワイヤーでメータのところに持ってくるのは前の説明の方法と同じですが、メータ内で電磁石の代わりにワイヤの回転に従ってON/OFFするスイッチが付いています。分解して見たわけではないので、詳しくは分かりませんが、たぶん、ワイヤーに円盤状の物が付けられていて、円盤に切り込み(スリット)があり、フォトトランジスタ(光を検出するトランジスタ)で円盤を挟み、スリット部分ではON、スリットでない部分ではOFFになる仕掛けと思います。そうしないと接点では長時間それも高速でのON/OFFには耐えられないと思われます。
いずれにしても、信号として出てくるのは矩形波()状の波形で、高速になるに従って矩形波の間隔が短くなる(周波数が高くなる)信号が出てきます。
この信号を積分して車速を電圧の変化に変えるのが今回の回路のポイントです。

このページで紹介するのは車速検出してドアをロックするものですが、応用すれば他にもいろいろと考えられると思います。
他のページで紹介している「ストップ補助ランプ点滅器」も車速によって点滅させるかどうかを切り替えています。




赤い字の「車速検出装置」はクリッカブル・イメージ・マップになっています。クリックすると装置の作成ページにジャンプします。
青い字の「ストップ補助ランプ点滅器」もクリッカブル・イメージ・マップになっています。