目次PIC回路集超音波距離計


超音波距離測定器 部品説明



超音波センサー
超音波センサーとして日本セラミック社製のT40-16(送信用)とR40-16(受信用)という空中用超音波センサーを使用しています。
共振周波数は約40KHzになっています。
電極の片方はケースに接続されているので接地をする場合にはケース側の端子を使用するようにします。

概略の仕様は以下のようになっています。
項目仕様
中心周波数(KHz)40
音圧レベル(dB)115 <
感度(dB)-64 <
外径寸法
(mm)
直径16.2
高さ12.2
リード間隔10.0

詳細の仕様は「空中用超音波センサ」を参照して下さい。



PIC16F873

PIC16F873を使用しています。
今回の回路ではキャプチャ機能、A/Dコンバータ機能を使用しています。





低雑音オペアンプ ( LM833N )

このICは低雑音オペアンプです。超音波の受信信号増幅用に使用しています。
約60dB(1000倍)の増幅をするので低雑音タイプを使用する必要があります。
NJM4580、μPC4570Cなども使用できます。





低電力オペアンプ ( LM358 )

このICは単電源タイプのオペアンプです。受信信号の検出用に使用しています。
電圧比較器(コンパレータ)を使用することも可能です。





NANDゲート ( 4011B )


このICは2入力のNAND回路が4つ収容されています。SR−FFを構成することにより、超音波の検出の保持をしています。





インバーター ( 4069UB )

このICは6個のインバータが収容されているCMOSのICです。
送信回路で超音波センサーのドライブ用に使用しています。





+5V用 3端子レギュレータ ( 7805 )

+5Vの安定した電圧を作るために使用しました。
1Aタイプを使用しました。





+9V用 3端子レギュレータ ( 78L09 )

+12Vの入力電源から+9Vの安定した電圧を得ることができます。
最大出力電流は100mAです。





送信ドライブ用トランジスタ ( 2SC1815 )

PICの出力で9Vで動作するC-MOSインバータをドライブするためのトランジスタです。PICの出力は0Vから5Vですが、インバータを制御するために0V-9Vの電圧に変換しています。





LED制御用トランジスタ ( 2SA1015 )

7セグメントLEDの点灯制御を行うために使用しています。LEDのアノード側を制御するのでPNPタイプを使用します。





ショットキー・バリア・ダイオード ( 1SS106 )

受信した超音波を検波するために使用します。超音波周波数は約40KHzなので高周波特性の良いダイオードを使います。





7セグメントLED


三洋電機製のSL−1199を使いました。
幅12mm、高さ18.8mm、奥行8mmです。




7セグメントLED取り付け台


距離計をケースに入れることを想定してLEDとプリント基板の間に台を置きました。
厚さ2mmアクリル板を折り曲げたものです。高さ11mm、奥行き13mm、幅40mmにしました。
2mmの厚さがあるので、折り曲げる前の板は以下の寸法にしました。





ICソケット

PIC16F873はスリムタイプの28ピンです。スリムタイプの28ピンソケットが入手できない場合には14ピンのソケットを2つ使うことができます。今回の回路もそのようにしました。




レゾネータ


4MHzのレゾネータを使用しています。
今回の回路ではタイマー値が重要で4MHz以外は使用できません。




表示校正用可変抵抗器


Bタイプのものを使用しました。





抵抗器


1/8WでOKです。




セラミック・コンデンサ


これはディスクタイプのセラミック・コンデンサです。
高周波特性が良いので超音波増幅のカップリングコンデンサ(直流をカットして交流は通す)として使用しています。






積層セラミックコンデンサ

電源の高周波雑音をバイパスさせるために使用しました。




電解コンデンサ

電源回路の平滑コンデンサとして使用しています。
電極に極性があるので、取り付けるときに間違えないようにします。




プリント基板

25 x 30ホールのユニバーサルプリント基板を使用しました。




配線端子

電源線および出力線を接続するための端子として使用しています。




スタッド

プリント基板の足として使用しました。