目次PIC回路集遠隔大型表示装置


遠隔大型表示 表示装置 部品説明


マイクロプロセッサ ( PIC16F873 )


操作装置からデータを受け取って表示装置に表示する機能はPIC16F873で行っています。
4-16 デコーダ ( 74HC154 )


4ビットのバイナリーコードを展開するICです。
4ビットで表せる状態は16状態あります。74HC154では16本の出力のうち、入力の4ビットに対応する出力をLレベルにします。

RS-232C ドライバ/レシーバ ( ADM232AAN )

ANALOG DEVICES社のADM232AANを使用しています。このICにはドライバが2回路、レシーバが2回路収容されています。
内部に+5Vから+10Vと-10Vの電圧を作るためのDC-DCコンバータが内蔵されます。ですから、+5Vの電源電圧だけでRS-232Cの電圧(約±9V)を作ることができます。

+5V電源 ( 78L05 )

+12Vの電源から+5Vを作るために78L05を使用しています。このレギュレータの最大出力電流は100mAまでです。
このレギュレータで電源を供給するのはIC回路だけなので、100mAの容量があれば十分です。

ICソケット

PIC16F873はスリムタイプの28ピンです。スリムタイプの28ピンソケットが入手できない場合には14ピンのソケットを2つ使うことができます。今回の回路もそのようにしました。
PNPタイプトランジスタ (2SA1015)

LEDの点灯制御に使用しています。PNPタイプはLEDを電源側で制御する場合に使用しています。今回の回路ではLEDの電源電圧に+12Vを使用しているので、PICでは直接制御はできず、NPNタイプの2SC1815と組み合わせて使用しています。

レゾネータ
PICのクロックを作るための発振素子です。セラミックの発振子とコンデンサが内部で組み合わされています。
発振周波数は4MHzにしています。PIC16F873は最大20MHzのクロックで動作させることができますが、今回の回路では高速な動作はさせていません。


NPNタイプトランジスタ (2SC1815)

LEDの点灯制御に使用しています。PICで制御出来る電圧は+5Vなので、LED制御(+12V)の電圧変換の役割も持たせています。

積層セラミック・コンデンサ

RS-232C ドライバ/レシーバのDC-DCコンバータ用および電源回路の高周波バイパスコンデンサとして使用しています。

表示制御用ダイオード ( 1S1588 )

種別表示用のLEDの点灯制御にはスイッチングダイオードを使用しています。LEDには約10mAの電流を流します。このダイオードの順方向最大電流は30mAです。
プリント基板


55×40ホールのユニバーサル基板を使用しています。
LEDのリード線間隔は0.1mmでプリント基板の穴と同じですが、LEDを並べて配置するとプリント基板の端にリード線がきてしまうこともあるので、LEDの取り付け方法を考慮する必要があります。
抵抗器

抵抗器の許容電力は1/6Wを使用しています。
大型7セグメントLED

表示用には大型の7セグメントLEDを使用しています。LEDの外形は高さ12cm、幅9cmで、文字の高さは10cm、幅は約8cmです。
右側の小さなLEDは制御装置に使用しているLEDです。
種別表示用LED

曲の種別(聖、典、プ)の表示にはLEDをマトリクス状に並べたLEDを使用しています。縦に13行、横に11列で合計143個のLEDを使用しています。全てのLEDを使うわけではないのですが、今後の変更も考え、全て配置しました。

DSUBコネクタ

操作装置と表示装置の接続にはDSUB9ピンのシリアルケーブルを使用しました。表示装置の電源は制御装置から供給されるので表示装置側には雄コネクタを使用しています。
ケース

TAKACHI社製のYM-400を使用しています。

大きさは幅400mm、高さ250mm、奥行き55mmです。
配線コネクタ

表示部本体の回路はケースのカバーに取り付けていますが、DSUBコネクタはケースのボディーに取り付けています。そのため、保守性を考えて配線はコネクタで接続しています。
LED固定金具

大型LEDは複数のプリント基板に取り付けています。それらのプリント基板を連結するためにアルミニューム製のLアングルを使用しています。
スタッド

制御部およびダイオード・マトリクスを表示パネルに取り付けるために使用しています。
長さ10mmのものを使用しています。
接続ケーブル

制御装置と表示装置のケーブルには2芯のシールドケーブルを使用しています。両端にはDSUBコネクタ付きのプラグを付けています。