目次電子回路工作素材集DC/ACコンバータ(2)


DC/ACインバータ(2) 制作ポイント



放熱器の取り付け


放熱器にFETを取り付けるとき、発熱量を考慮して取り付け位置を決めました。2SJ471のON抵抗は25mΩ、2SK2956のON抵抗は7mΩです。ですから、同じ電流が流れた場合、2SJ471は2SK2956に比べ、約4倍の熱が出ることになります。
そこで、熱の出る2SJ471を放熱器の上側に取り付け、2SK2956より広い面積を放熱に割り当てました。熱は上に上がるので若干低い位置に取り付けています。本当は熱を発生させて、温度分布を測定すれば良いのかも知れませんが、そこまではしていません。感覚的に決めました。


FETの熱が放熱器に伝わり易くするためにシリコングリースをFETに塗って取り付けています。
2SJ471、2SK2956ともモールドタイプなので、絶縁用のシリコンラバーは必要ありません。

配線の線材が太いので、FETの足に負担がかからないようにビニールの紐で線材をしばっています。










ケースの穴開け

FETを放熱器に取り付け、FETがケースの内側に入るように穴を開けます。放熱器に3mmのメスネジをタップを使って作り、FETおよびケースの取り付け穴にします。







入力コード固定用サポータ

DC12Vの入力コードはインバータを使用しないときマジックテープで束ねるようにしました。マジックテープをケースに固定するために0.5mm厚のアルミ板を適当な大きさに切って使用しています。マジックテープは布なので、サポータを付けないと固定できません。








制御部の取り付け

今回使用したケースはトランスを収容するとほとんど一杯なので、制御部は正面パネルに取り付けました。








入力側の配線

線が太く、場所が狭いので、ハンダ鏝がビニール線の被覆に触らないように注意が必要でした。
ハンダ鏝は80Wのものを使用しました。小さなハンダ鏝では太い線をハンダ付けすることはできません。







出力側の配線

FETのドレーンからの線はトランスの端子で接続しました。放熱器のところでドレーン同士を接続しても良いのですが、今回はスペースが狭いので、各ドレーンから線を伸ばし、トランスの端子で接続しています。